ここ10年弱、毎年、しまなみ海道を走っている。例年、5月に行っている。一人で行く時もあるし、仲間と行くこともある。
今年も、5月に仲間4人と行って楽しかったのだけれど、ふと、秋のしまなみ海道も走ってみたい欲求に駆られ、一人で行ってみた。(マイルも溜まっていたし)
〇関東~今治へ
地元からリムジンバスで羽田、飛行機で松山空港、空港バスでJR松山駅、JRで今治駅というルートは、毎回一緒。今回は、飛行機の遅れもなく、乗り継ぎも良かったので、10時半頃には今治到着。
駅で、自転車を組み立てていると、思った以上に暑い。今回は、冬服を用意していったので、これじゃダメだと、急遽、今治のジャイアントストアで半そでジャージを購入し着替え、そして出発。
〇宿「なみトみなと」へ
チェックイン開始の12時まで時間があったので、宿の前で休んでいたら、スタッフの人に声をかけられ談笑。チェックインを済ませ、不要な荷物を置いて、食事へ。
〇ランチ:貴ふね寿し
行くと、事前情報通り暖簾が出ていなかったが構わず入店。
特上にぎり、赤だしのお椀、追加して、穴子の握りをいただく。
食べている間にも、問い合わせの電話が入っていたが、予約がある事等で断っていた様子。
なお、こちらの営業は昼のみ。(夜もやっているなら、宿に近いので行きたいところ)
なかなか美味しい寿しだった。
〇亀老山ヒルクライム
食後は、初日のお約束亀老山ヒルクライム。
5月に行くと、展望台からの眺めは、春霞がかかっているのが常だけれど、今回はクリアに見えた。
亀老山を降りて、よしうみばら公園に行くも、秋のバラは終わりかけだった。
〇大角海浜公園
宿に戻ると、スタッフの人が「大角海浜公園」を紹介してくれた。なんでも、(離島を除くと)愛媛県最北端との事で、朝日と夕日が両方楽しめるスポットとか。自転車で10分ほど走って、瀬戸内海の夕暮れを拝んできた。
〇十味鳥
夜は、波止浜の焼き鳥屋へ。こちらも予約済み。
店に入ると、先客は2組6人。(話をきいていたら、全員地元の人)
L字型のカウンターの角が空いていたので着席すると、角を挟んで隣になったお嬢さん(有村架純似、以降「有村架純」という)から会釈をされる。
店内にはレギュラーメニューの掲示は無く、大将に生ビールと焼き鳥(串を刺さない鳥皮の鉄板焼き)をオーダー。
手書きの黒板に「鳥刺し」とあったのでこれもオーダー。あとは、メニューが書いてないので、秘策(?)「串の盛り合わせ」をオーダー。
一人で呑んでいる姿が寂しそうに見えたのか、有村架純とそのご家族に話しかけられて、楽しい時を過ごした。なんでも、大将とは親戚関係らしく、有村架純のお母様は、途中からカウンターの中に入って手伝いをされていた。
旅行者である自分にとって、魅力的な「しまなみ海道」も、地元の人にとっては、「日常の景色」。むしろ、自分がディズニーランドに近い場所に住んでいる事を羨ましがられた。
また、有村架純は、黒板に記載のあった「さんまの刺身」を「初めて食べた」と喜んでいたけれど、旅行者である自分は、今治でさんまの刺身を食べたいとは思わないし、むしろ、鯛やヒラメ等、今治のものを食べたいと思う。
当たり前の事だけれど、非日常を楽しみに来ている自分と、日常である地元の人の視点の違いが面白かった。
それにしても、有村架純は、人懐っこく、感じがよかった。数年前に「シクロの家」で会話をした運営者のお嬢さんたち(数年前は小学生)も、人懐っこい様子だった。今治の人の特徴なのかと思ったけど、サンプル数が少ないので、これは、今後も通って検証していくことにする。
今の段階で言えることは2つ。
「女性がしゃべる伊予弁は可愛い」
「居酒屋等で地元の人とおしゃべるするのは楽しい」
これも一人旅ならではの醍醐味かもしれない。
〇宿で晩酌
宿に戻り、食事スペースで晩酌。
別のゲスト(茨城からこられた男性一人旅)がいらしたので、こちらもおしゃべりしながら。
しまなみ海道は、初めてらしく、翌日は、尾道に行かれるとの事。
自転車は2Fの会議室で駐輪です。階段の上げ下ろしが面倒といえば面倒。
今治の定宿の「シクロの家」は、予約段階で満室であったので、姉妹店の位置づけにある「なみトみなと」を予約。こちらは、今治駅から数km離れた「波方港」にある。
今治でのランチは、毎回、今治のB級グルメ、焼豚玉子飯なのだけれど、今回はパスして、宿のそばにある寿司屋「貴ふね寿し」へ。
不便な場所にあるにも関わらず、人気店との事で、数日前に予約を済ませていた。
亀老山を降りて、よしうみバラ園に行くも、秋のバラは終わっていた感じ。
帰りに波止浜のスーパーとコンビニで夜食の買い出しをして宿に戻る。
見 誠